日本では1980年代後半~1990年代初頭にかけてバブル景気になり、その頃にコンクリート打ち放しの建築物が流行しました。それから時は30年経て、昨今の建築業界では店舗等の内装を中心に、コンクリートやモルタルのテクスチャー(材料の質感や感触、表面の様子)を活かした建築材料が人気を博しています。輸入製品の『モールテックス』を始めとしたコテ等で塗り付けるモルタル系の製品や、コンクリート・モルタルの上にローラーで塗るコンクリートステイン塗料や防塵塗料があります。今回はこれらのカラーモルタル風仕上材のメリット・デメリットや実際の製品のご紹介します。
前提の知識としまして、モルタルの構成材料は砂・セメント・水です。比較的薄塗りの材料のため、仕上げ材や下地調整材として使用されます。通常モルタルは構成材料の色合いを受けてグレーや白色で仕上がりますが、着色されたモルタルはそれらとは一線を画した雰囲気・空間を演出できます。