室内の漆喰壁の手入れ方法とメンテナンスについて

耐用年数がとても長く、「100年は持つ」と言われている漆喰壁ですが、長持ちさせるためには日々の手入れやメンテナンスが必要不可欠です。

漆喰は基本的にはメンテナンスフリーの素材。しかし、手垢や食べ物汚れは生活を送るうえで避けることはできません。また、ヒビ割れや剥がれがあるときにも、メンテナンスが必要です。

今回は、室内の漆喰壁の手入れ方法やメンテナンスについて紹介します。

室内の漆喰壁の手入れ方法について

室内の壁はどんなに気をつけていても、手垢や擦り汚れ、食べ物の汚れなどがついてしまいます。壁をキレイに保つためには、汚れに気がついたときに小まめに掃除をすることが大切です。

ここでは、汚れの種類別に手入れ方法を紹介します。

手垢や擦り汚れなどなどは消しゴムで簡単に落とせる

手垢や擦り汚れなどの比較的軽い汚れは、消しゴムを使えば簡単に落とすことができます。消しゴムを使っても落ちないときには、メラミンスポンジを軽く水で濡らして擦ってみましょう。

「表面が削れるかも」と心配になるかもしれませんが、漆喰は塗壁なのでメラミンスポンジで削っても漆喰自体が剥がれることはありません。

ただし、漆喰全体が色あせている場合、削った部分だけが白く目立ってしまうので、周りの色あせ具合を確認しながら使用してください。

食べ物や飲み物の頑固なシミにはサンドペーパーを使う

漆喰には調湿性があるため、食べ物や飲み物などの水分を吸収して汚れが内部に染み込んでしまいます。そのため表面を擦った程度では落ちないので、サンドペーパーを使って表面を削り取りましょう。

サンドペーパーは「150〜300番」の間の目が細かいものがおすすめです。表面を削るときには、力の入れすぎや削りすぎに要注意!削りすぎてしまうと漆喰の表面が凹んだり、周辺の色と差が出てしまいます。

削るときには、表面が凹んでいないか様子をみながら少しずつ削りましょう。

なかなか落ちない汚れには重曹と漂白剤の合わせ技が効果的

メラミンスポンジやサンドペーパーを使っても落とせない頑固な汚れは、重曹と漂白剤を使って落としましょう。以下の手順で汚れを落としていきます。

1. 重曹を水で溶いてペースト状にする。重曹ペーストを汚れの部分に塗って乾かす。
2. 乾いた重曹をヘラを使って削ぎ落とす。
3. 重曹がついていた部分に漂白剤を吹きかけて漂白する。
4. しばらく経ってから水を吹きかけて漂白剤を薄めれば完了。

この4工程で頑固な汚れもキレイに落とすことができます。漂白剤が床につくと床が色落ちしてしまうので、周辺を養生してから作業をしてください。

漆喰はアルカリ性です!酸性洗剤を使うと壁を傷めてしまうので、絶対に使わないでください。

 

室内の漆喰壁のメンテナンスについて

漆喰にヒビ割れや剥がれを見つけたときには、メンテナンスが必要です。ここでは、症状別にメンテナンス方法を確認していきましょう。

ヒビ割れをしていたら隙間を埋めて部分補修

木造住宅では冬の寒い時期や乾燥する時期、木材が収縮したり乾燥したりして家が軋み、壁にヒビ割れができることがあります。この現象はクラック(割れ)と呼ばれ、とくに無垢材を使用した住宅で起こることが多いです。

漆喰壁にヒビ割れができたときには、ヒビが入っている部分を漆喰ペーストで埋めて部分補修をします。

漆喰粉はホームセンターで購入できます。補修方法を見てみましょう。

1. 指を水で濡らし、濡れた指に漆喰粉をつける。
2. ヒビ割れている部分に粉をすり込む。
3. ヒビ割れに対して平行に指を動かし、少しずつ隙間を埋めていく。
4. ここまでの工程をヒビが目立たなくなるまで繰り返す。

 

ペースト状の漆喰があれば、ペーストを塗り込んで補修することもできます。

大きなヒビ割れや剥がれがあるときには塗り替えが必要

先ほど紹介した部分補修で塞ぎきれないような大きなヒビや、壁に剥がれがみられるときには、表面の漆喰を剥がしてからの塗り替えが必要です。

DIYすることも可能ですが、下地調整や周辺の養生などにとても手間がかかるので、できれば左官業者に依頼してください。工期は2〜4日はみておきましょう。

既存の漆喰の上から新たに漆喰を塗る場合、費用相場は「3,000〜3,500円/m²」程度ですが、これに施工費用が別途追加されます。施工費用は業者によってさまざまなので、見積依頼時に確認しておきましょう。

また、漆喰から壁紙(クロス)にリフォームすることも可能です。下地をボードや板などを使って平にしてから、壁紙を張ります。費用相場は選ぶ壁紙の種類によっても上下しますが、だいたい「1,000〜1,500円/m²」ほどです。

工期も1〜2日と、漆喰よりもやや短くなります。

漆喰は手入れやメンテナンスをすれば長持ちする素材

室内壁は、どんなに気をつけていても汚れてしまうものです。白く美しいまま維持するためには、小まめな掃除が大切です。また、木造住宅の場合はヒビ割れや剥がれが起こってしまうこともあります。

ヒビ割れや剥がれを見つけたときには、すぐに補修をしてください。部分補修をしきれない大きな傷は塗り替えメンテナンスになるので、できれば左官職人に依頼してください。

漆喰壁は適切な手入れやメンテナンスを行えば、100年使用できる素材です。この記事を参考にして、漆喰壁を長持ちさせてくださいね。

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