コンクリートは現代建築の基礎を支える主要な素材の一つです。また、コンクリートに着色しカラーコンクリートとすることで、さらにデザインを楽しむこともできます。これらの耐久性や強度は高いですが、長期間の使用や外部要因によってメンテナンスが必要になる可能性もあります。カラーコンクリートはどのような劣化症状はあるのでしょうか?また、メンテンナス方法についてご紹介いたします。
コンクリートの劣化とメンテナンス
カラーコンクリートもコンクリートの一種であり、コンクリートで発生する劣化はカラーコンクリートでも起こります。コンクリートの劣化原因は様々な要因が挙げられますが、症状は主にひび割れや表面の剥離などが挙げられます。これらの症状は経過観察が必要な場合や、処置を行わなければ構造上の問題に発展してしまうものまで様々です。
下記の記事でコンクリートの劣化原因や症状について解説していますので是非ご確認ください。
カラーコンクリートの劣化について
カラーコンクリートの劣化症状はコンクリートの劣化症状に加え、色の退色や剥がれ等が挙げられます。
下記記事でカラーコンクリートについて解説しています。是非ご確認ください。
摩耗や紫外線による劣化
表層をコンクリートステイン塗料などで着色している場合は、摩耗などの物理的要因により着色層が剥がれる場合があります。また、紫外線などによる塗膜の劣化が起きることも想定されます。生コンクリートに顔料を練りこんだカラーコンクリートの場合は表面だけの着色ではないので、色にもよりますがこれらの影響を受け辛いです。
メンテナンス方法
コンクリート素地が見えてしまっている場合は、再度剝がれた部分を塗りなおす必要があります。また、定期的な再塗装で長い期間、健全な状態を維持することができます。また、コーティング剤を塗布することで着色層を保護し、劣化の予防をすることもできます。内部の壁面等、摩耗や紫外線を無視できる場合はメンテンナンスを必要とする期間がさらに伸びます。
白華による美観の低下
カラーコンクリート特有ではないですが、コンクリート2次製品には白華現象という白い固体が析出する現象があります。この白華はコンクリートの質感を独特なものにするのに一役買っていますが、程度が酷いと見栄えが悪くなります。特にカラーコンクリートは色がついているので、白い白華は目立ちデザインに影響します。また、コーティングされていないカラーコンクリートはこの現象が発生しやすくなります。
メンテナンス
定期的な清掃を行い、きれいな状態を保つことを心がけましょう。また、白華が酷い場合は、専用の白華除去剤というものがありますので、検討してみるもの良いかもしれません。
まとめ
カラーコンクリートは通常のコンクリートよりデザインの一部として見られる傾向があります。自然な風化がデザインにより一層深みを持たせるという考え方もありますが、場合によってはカラーコンクリートのデザイン性を損なう場合があります。定期的なメンテナンスにより、景観の保持ひいてはコンクリート自体の長寿命化につながります。
長年の経験を活かして開発されたヤブ原産業のカラーコンクリート
ヤブ原産業は、左官材等の建築仕上材メーカーです。設立から55年以上にわたり、モルタル・コンクリートに関する数多くのデータやノウハウを集積・分析してきました。「ルーセントカラー®」は長年の経験をもとに開発された水性コンクリートステイン塗料です。独自の特許技術でコンクリートを保護・強化し、コンクリートの質感を最大限活かして着色します。
下記HPリンクよりサンプルのご依頼も承っていますので、是非ご確認ください。