彩洗い出しは使用する材料がすべてセットになった商品です。
今回はその使用方法、施工法をまとめました。【床用大面積用】
施工に迷ったらぜひ参考にしてください。
下地について
- 下地はコンクリート、またはモルタルです。(ブロック、洗い出し、砂利の上に直接” 彩洗い出し”を施工することはできません)
- 下地は完全に乾燥させてください。(含水率10%以下)
新設コンクリート…14日以上
モルタル下地…7日以上 - コンクリート・モルタルともに金ゴテ押さえ同等の精度としてください。(木ゴテ押さえ、刷毛引きの上には施工できません)
- 油脂類は、シンナーなどで完全に拭き取ってください。
- ひび割れ・不陸のある場合は下地の補修を行ってください。
- ほこり・ゴミ・コケなどは十分に清掃してください。
施工前にご用意していただくもの
□にチェックを入れ、ご確認ください。
□金ゴテ
□彩目詰めゴテ 又は ゴムゴテ
□ローラー刷毛
□刷毛
□スポンジ
□ウエス
□ひしゃく
□舟、クワ 若しくはモルタルミキサー
□台秤
□下げ缶
□練缶
□ハンドミキサー
※彩専用洗浄剤(4ℓ)は別売りです。
骨材とバインダー(樹脂)を混錬する際は、ハンドミキサー(手持ち式電動撹拌機)を使用しないでください。撹拌不良によりバインダー(樹脂)の発泡及び骨材のふくれが発生します。
1.プライマー塗布
プライマー塗布はコンクリート・モルタルと骨材との接着強度を増す為に行います。
プライマーをローラー皿等に移します。
使用材料
彩水性プライマー4kg
150g/㎡の目安で均一に塗布します。
端部などは廻りを汚さないように刷毛を使用してプライマーを塗布します。
プライマーはローラー又は刷毛で塗布してください。
吸込み量の少ない下地については、1回の塗布にしてください。ただし、吸込み量の激しい下地については、2回以上塗布してください。
※塗布後は乾燥させてから次工程に移ってください。塗布後、乾燥までの時間は夏期1時間、冬期2時間以上が目安です。
※プライマーが溜まっている場合、または塗布し過ぎた場合は、ウエス等で拭き取ってから骨材の塗り付けを行ってください。
2.樹脂の混入と混錬
バインダーを計量します。
骨材1袋(20kg)に対して、2分石(TX-600番台)の場合は900gを3分石(TX-800番台)の場合は700gを投入します。
※必ず量りをご用意ください。
使用材料
彩バインダー 18kg
グラベル 20kg
(例:骨材10kgの場合 2分石450g 3分石350g)
骨材に樹脂が均一に混ざるまでモルタルミキサーまたはフネ・クワでよく混錬してください。
※セット品以外の物は絶対に混入しないでください。
※混錬後の放置、混錬ムラによる樹脂だまりがあった場合は発泡の原因になりますので注意してください。
ノンスリップ仕様の場合は必ず、骨材と樹脂の混錬後に、骨材20kgに対してノンスリップ骨材を400g混入し、再度よく混錬してください。
(ノンスリップ骨材がムラになるのを防ぐためです)
使用材料
ノンスリップ骨材 30kg
3.骨材の塗り付け
混錬した骨材は、すばやく2分石は8mm厚、3分石は10mm厚平均で塗りつけてください。
※他の部材等にバインダーが付着すると、その箇所が変色や染みになって除去できなくなる場合がありますので、十分注意して施工してください。(テープで養生しても、テープから浸みこむ場合があります)
混錬後の可使時間は、一般用(30℃)約50分。
冬用(15℃)約40分ですので、時間内に施工を終了してください。
彩専用洗浄剤を含ませた刷毛等で金ゴテを拭き、コテ切れをよくしてください。
金ゴテでよく押えて表面を密にします。
※骨材の塗り付けが悪いと、目詰めを行った場合、仕上がりムラの原因となります。
骨材盛り付け状況
■良い例
・緻密時な状態
・骨材が押さえられている
目詰めをして仕上がった状況
■悪い例
・押さえ込み不足で骨材の不揃えがある
・骨材が立っている
目詰めをして仕上がった状況
発泡対策
樹脂だまりがあると発泡がでます。
発泡は施工後1時間~2時間で発生します。
硬化前なら発泡は消すことができます。
※刷毛を横に動かすと、硬化前の骨材が動いてしまうため避けてください。
4.養生
養生時間
夏期:12時間以上(翌日以降)
冬期:36時間以上(中1日以上)
養生時間をおき、樹脂が完全に硬化し、ベタつきがないことを確認してから目詰めの工程に移ってください。
5.目詰め材の混錬
夏期:翌日以降
冬期:3日目以降
目詰め材1袋に対する水量
5.2kg~5.6kg
※水量を一定にしないと目詰め材の色ムラ、白華の原因になります。
使用材料
彩洗い出し目詰め材 20kg
ハンドミキサーでダマができないように十分混錬してください。
使用材料
顔料
6.目詰め材の流し込み
練り上がった目詰め材はしまりが早いためすぐに広げ流してください。
広げ流すにはゴムレーキがあると便利です。ゴムレーキがない場合はゴムゴテで行ってください。
7.目詰め材のかき出し
目詰め材を広げ流してから5分~10分後に、目詰め材の余剰分を彩目詰めゴテ、またはゴムゴテのフチを使ってかき出します。
※ゴムゴテは扇状ではなく縦、横にしごいてください。
石目を均一に出します。
かき出しが不十分だとムラができることがあります。
8.目詰め材の拭き取り
かき出し後約30分~1時間経つと石の表面が白くなります。
目詰め材を指で触って付着しなくなったら拭き取りを始めます。
水をつけ、固く絞ったスポンジで拭き取ります。
ムラがなくなるように丁寧に拭き取ります。
9.仕上げ拭き
スポンジの拭き取り後30分~1時間で再度石の表面が白くなります。
仕上げ拭きは乾いたスポンジ、ウエスで石の表面についた目詰め材のセメント粉を拭き取って仕上りとなります。
10.施工完了
石に艶が出てきています。
白華の対処法
もし白華が出てしまった場合スーパーエフロクリーン(別売)で白華を除去できます。
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