近年、モルタルやコンクリートの質感を活かした建築材料が建設業界で人気を集めています。
その人気を受けて、家の外壁や床をお洒落に仕上げるために、カラーモルタルの使用を検討している方もいるでしょう。
しかし、その中にはカラーモルタルとは一体どのようなものなのか明確にわかっていない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、そのような方のためにカラーモルタルの基本的な特徴や施工方法、普通のモルタルや塗装との違い、さらに最近の流行についても詳しく解説します。
カラーモルタルとは何か?
カラーモルタルはモルタルに着色顔料を混ぜて色を付けたモルタルのことを指します。
通常のモルタルは砂とセメント、水で構成された材料で、仕上げ材や下地調整材として使用されます。ここに着色顔料を混ぜるとカラーモルタルになります。
コンクリートとモルタルは混同されることがありますが、厳密には違います。モルタルの原料(砂、セメント、水)に骨材(砂利)を混ぜたものがコンクリートと呼ばれます。また、コンクリートに同じく着色したものはカラーコンクリートと呼ばれます。
カラーモルタルの基本的な特徴
カラーモルタルとは、セメントに顔料を混ぜることで色をつけたモルタルを指します。
通常は灰色であるモルタルと違い、色鮮やかな仕上がりが可能で、建物全体のデザイン性を高める効果がある素材です。
普通のモルタルとの違い
通常のモルタルは、セメント、砂、水を混ぜて作られており、セメント色(グレー~白)が一般的な色です。
これに対してカラーモルタルは、顔料を加えることで様々な色味を持たせることができます。
カラーモルタルのメリットとデメリット
カラーモルタルのメリットとデメリットについて解説します。
カラーモルタルのメリット
カラーモルタルのメリットです。
- デザイン性: カラーバリエーションが豊富で、自由にデザインでき、庭やテラスなどの外構にも統一感を持たせられます。
- 耐久性: モルタルは耐久性の高い素材であり、耐用年数は30年とも言われています。カラーモルタルもモルタルですので、同様の耐久性を期待できます。
カラーモルタルのデメリット
カラーモルタルのデメリットです。
- コスト: モルタル仕上げはきれいに仕上げるには高い技術が必要で費用も高額になりやすいです。カラーモルタルはこれに着色分の費用がプラスされます。
- 色ムラの可能性: モルタルなどのセメント系製品は塗料のように均一な色に仕上りません。施工時の環境などの影響で色の濃淡などが発生し、サンプルと全く同じ色になるとは限りません。
- ひび割れ:モルタルは固い材質なのでひび割れが発生することがあります。
カラーモルタルの最近の流行とその他の色付け
カラーモルタルの最近の流行とそのほかの色付けについて解説します。
最近はコンクリートステインを使った工法が主流
最近では、コンクリートやモルタルにコンクリートステイン塗料を使った着色工法が増えてきています。
コンクリートステイン塗料での着色は、従来の顔料を混ぜ込む方法とは異なり、コンクリートやモルタルにカラークリアの塗装をする手法です。
この方法では、カラーモルタルのような質感を表現することができます。
また、カラーモルタルは施工後に色の濃淡を調整することはできませんが、コンクリートステインであれば、塗布回数の調整などである程度融通が利きます。
カラーモルタルの注意点
カラーモルタルや上記で紹介したコンクリートステイン塗料には注意点があります。
どちらもモルタルの質感を最大限活かす手法なのですが、モルタルの仕上りが必ず同じになるわけではありません。
カラーモルタルのデメリットで紹介していますが、モルタルなどのセメント系製品は施工環境などでムラ発生や、仕上りが変わります。
これがモルタルらしさを生むのですが、見方を変えると、品質が一定ではないという考え方もできます。
事前にサンプルで確認しておいたものより色が薄くなってしまうなど、思っていたイメージと違うということにもつながるため、施工業者とよく認識をすり合わせていた方が良いです。
おすすめの商品ルーセントカラー
カラーモルタルの施工を検討している方には、モルタル床の風合いを出せる水性コンクリートステイン塗料の「ルーセントカラー」もおすすめです。
ルーセントカラーの特長
ルーセントカラーは、カラーモルタル調にするコンクリートステイン塗料のひとつで、透明感のある仕上がりが特長です。
コンクリート表面にカラークリアで美しい質感を施すことができます。
また、コンクリートの保護にもなり劣化や汚れの防止にもなることが魅力です。
ルーセントカラーを使った施工事例
ルーセントカラーは、商業施設や公共施設などでも使用され始めています。
弊社の例ではオフィスやヘアサロンの床に施工され、モダンで洗練された風合いのある印象を与えるデザインを実現しています。
まとめ
カラーモルタルは壁や床をモダンな雰囲気にします。また、モルタルやコンクリートをカラーモルタル調に仕上げるコンクリートステイン塗料というものもあります。
コンクリートステイン塗料を用いた工法は、カラーモルタルより仕上がりの差も小さく、比較的簡単に施工できるため、最近は特に注目されています。
その中でもルーセントカラーを使えば、短時間でコストパフォーマンス良く美しい発色の仕上がりを実現することが可能です。
ベージュ
ペールブラック
オリーブ
まずはサンプルを取り寄せて、実際の色味を確認してみてはいかがでしょうか。