砂利には安価に舗装ができるなどメリットも多いですが「砂利が散乱して掃除が大変」「足元が不安定」など、デメリットがいくつかあります。そのデメリットを解消するためには、砂利を固めることが効果的です。
砂利を固める方法は、
- 砂利に樹脂を混ぜて固める
- 砂利の上から樹脂を散布して固める
- 飛散防止シートで砂利を固める
の3通りあります。今回は砂利を固めるメリットや、固める方法別におすすめ商品を紹介していきます。
砂利を固めるメリット
砂利を敷く理由は「雑草対策・土埃防止」などさまざまですが、砂利を固めておけばこれらの効果に加え、多くのメリットがあります。
では、砂利を固めるメリットをみていきましょう。
雑草が生えるのを防げる
砂利を敷くだけでもある程度の防草効果があるのですが、雑草は生命力がとても強いので砂利の隙間からも生えてきてしまうこともあります。
砂利をコーティングしておけば、隙間から雑草が生えにくくなることがメリットです。
シートを使う際にも、シートの下に防草シートを敷いておけば二重で雑草対策ができます。
「草むしりが面倒」「雑草対策をしたい」と考えている方には、砂利を固めることをおすすめします。
飛び石が防げる
駐車場や車が通行する場所に砂利を敷く場合、飛び石してしまう可能性があります。
そんなときにも、砂利を固めておけば飛び石を防ぐことができます。
とくに小粒の砂利は軽くいので、大粒の砂利に比べて飛び石リスクは高いです。
小さい砂利を敷くことを考えている方は、砂利を固めることを検討してみてください。
ただし、砂利を固めてしまうと音がしなくなってしまうので、「砂利で防犯をしたい」と考えている方は固定しないほうがよいでしょう。
足元が安定する
砂利を敷くときのデメリットは、足元が不安定になってしまうことです。
ですが、砂利を固めておけば足元が安定するので、砂利敷きのデメリットを一つ解消できます。
とくに砂利の飛散防止シートを使う場合は、シートの溝で砂利を固めるので小さいお子様やお年寄りのいらっしゃるご家庭でも安心です。
砂利に樹脂を混ぜ込んで固める
初めに紹介するのが、砂利に樹脂を混ぜ込んで固める方法です。砂利と樹脂を混ぜてから砂利を敷くので手間はかかってしまいますが、固定力が強いことが特徴です。
ヤブ原産業株式会社:彩アストン
「彩アストン」は、樹脂舗装と呼ばれる舗装材で、樹脂と石を混ぜてコテで塗り付けるタイプの商品です。公園の遊歩道や商業施設などでも使用され、高い強度があります。中でも「彩アストン」は砂利・プライマー・バインダー・充填骨材がセットになっています。経年劣化で砂利がはがれるのを防ぐため、細密骨材を混ぜ込んでいます。それにより、一般的な天然石樹脂舗装材より強度が1.5倍。対剥離、摩耗性が5倍もありはがれに強い特徴があります。
大成ファインケミカル株式会社:砂利用接着剤スーパーじゃりっ固くん
「スーパーじゃりっ固くん」は、市販の砂利と混ぜ合わせるだけで、砂利を固めることができます。一般的な樹脂舗装とは違い、自分の好きな市販の砂利を使用できることがメリットです。浸透性にも優れているので水たまりや水はねも防止し、雑草や猫の糞対策にもなります。砂利が乾くのに通常で24時間、季節によっては2〜3日かかってしまうので、動物や人がうっかり入らないように養生が必要です。
砂利の上から散布して固める
次に紹介するのが、砂利の上から樹脂を散布して高める方法です。舗装やシートに比べると強度は劣ってしまいますが砂利を敷いた上から散布するだけなので、手間がかからないことがメリットです。
ヤブ原産業株式会社:楽砂利ロック
「楽砂利ロック」は、付属している専用のヘッドを使って水をあげるように樹脂を撒いて砂利を固めていきます。
専用のヘッドが付属しているので散布道具を自分で購入しなくていいことも、うれしいポイントです。
また、「楽砂利ロック」は水溶性で水に強く、玉砂利も固定できる強度を持っていることも特徴です。
施工後、夏場は24時間、冬場は48時間程度しっかりと乾燥させるだけでなので、初心者でも一日で簡単に施工できます。
楽砂利ロックについては、こちらの記事に詳しく解説していますので、興味のある方はご覧ください。
日本ミラコン:小砂利散乱防止液
「小砂利散乱防止液」は、専用のスプレーを使って砂利の上に樹脂を散布していく固定剤です。
散布する量によって固定する強度を変更できるので、用途によって使用量を変えればガーデンや墓地、ガレージの割溝などのさまざまな場所に使用できます。
砂利飛散防止シートを使って固定する
最後に紹介するのが、砂利の飛散防止シートを使って砂利を固定する方法です。接着剤を使う方法よりも費用は高くなってしまいますが、メンテナンスがほとんど必要ないことがメリットです。また、シートの型で砂利を固めるので固定力が強く、耐久性もあります。
ヤブ原産業株式会社:楽砂利パネル
「楽砂利パネル」は、六角形のハニカム構造でできたシートで砂利を固定します。
砂利が高強度で固定されているので、ヒールで歩いても足元が安心です。
また、浸透性にも優れており、雨のあとのぬかるみも防止することができます。
防草シートの専門店らくやのう:グラベルフィックスプロ
「グラベルフィックスプロ」も、六角形のハニカム構造のシートに砂利を固定させるシートです。
車への飛び石や砂利の飛散を防ぐことができます。シートでしっかりと砂利が固定されるので、車イスや自転車、ベビーカーの通行も安心です。
砂利を固めておくとメリットが多い!
砂利を固めておけば、防草効果が高まることや足元も安定するなど、さまざまなメリットがあります。使用場所によって、「混ぜ込み・散布・シート」のどれにするかを選んでみてください。