自然素材を使用した塗り壁等を固める浸透強化剤のご紹介

[著]
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

建築物内部の壁に使用する材料は、圧倒的にクロス(壁紙)が多いですが、意匠や機能にこだわりを持たれる施主様においては、現場での塗り物(左官材や塗装材)を選択されることがあります。
塗り物にする場合、味わいのある意匠が魅力であることはもちろんですが、往々にして機能性を有する自然素材の製品にするケースが多く、調湿・消臭効果のある漆喰や珪藻土、シラス壁系製品を選択される方が多いと思います。
その他にも京壁、聚楽壁、砂壁、繊維壁等、現場での塗り物は様々あります。

    

しかし、新築当社は綺麗に仕上がった状態であっても、経年変化で表層がポロポロ取れてくるケースが見受けられます。
市販のシーラー(下塗り材)などを塗布しても、なかなか固めきれず、新たに仕上げ材を上塗りすることが出来ません。
全部剥がしてやり直すとなると大変な費用が発生してしまいます。
今回はそんなお悩みを解決してくれる弊社ヤブ原産業の「浸透強化剤シリーズ」を詳しくご紹介いたします。

浸透強化剤シリーズの特長

一般のシーラーや浸透強化剤とは違い、粒子がナノサイズなので、部材の奥深くまで浸透します。
近年、ナノ粒子を謳う浸透強化剤をよく目にするようになってきましたが、ただ粒子が小さいだけでは深部まで浸透できません。
深く浸透させるためのメカニズムが必要となります。
弊社の浸透強化剤シリーズは、そのメカニズムで特許を取得しておりますので、他社では浸透できない内部まで固めることが可能です。
その為、水性アクリル樹脂でありながら、溶剤系エポキシ浸透強化剤と遜色ない浸透レベルを実現しております。
ちなみに、カチオン系のシーラー(下塗り材)というのもよく目にしますが、カチオン系だから深く浸透するというわけではございません。
必要なのはメカニズムです。
この浸透メカニズムのおかげで、弊社の浸透強化剤シリーズは様々な部材をしっかりと固めることが可能なのです。

浸透強化剤シリーズの適用下地

コンクリート・モルタル(雨打たれ・凍害補修など)・ALC・スレート板・ケイ酸カルシウム板・SL材・京壁・砂壁・土壁・漆喰・大谷石・ブロック塀・その他、吸い込みの確認できる無機系の部材。
吸い込みのない部材、際限なく吸い込むような部材(レンガ等)は推奨しません。

浸透強化剤シリーズのご紹介

弊社では現在、2種類の水性浸透強化剤をご用意しております。

・ガッチリ浸透プライマーW/寒冷地
・Hey浸透フィニッシュ

ガッチリ浸透プライマーW/寒冷地

現状の仕上がりの上から、新たに塗装や塗り物を施工したいという場合は、「ガッチリ浸透プライマーW/寒冷地」をお使いください。
素材の表層をしっかり固めることが出来ますので、新たに塗装や塗り物仕上げが可能です。
適用仕上げ材に関しては、ほとんどの塗料や塗り材が施工可能です。
らにセメント系材料、水性塗料であれば、仕上げ材のプライマーレス(下塗り材不要)で直接施工可能です。
『ガッチリ浸透プライマーW』は通常品であり、『ガッチリ浸透プライマー寒冷地』気温マイナス5℃まで施工可能です。


繊維壁下地で、ガッチリ浸透プライマーを塗布し、水性塗料で仕上げたサンプル板


漆喰下地にガッチリ浸透プライマーを施工したサンプル板

ガッチリ浸透プライマーW/寒冷地の施工風景

土蔵(漆喰&土壁)

集合住宅(吹き付けリシン)

倉庫(漆喰)

・施工動画

Hey浸透フィニッシュ

現状の仕上がりを変えずに、固めるだけで終わりにしたいという場合には「Hey浸透フィニッシュ」をお使いください。
ガッチリ浸透プライマーよりも耐候性に優れていますので、露出仕上げに向いています。
仕上がりは全体に濡れ色になり、表層に多少の艶が出ます。
濡れ色や艶の程度は部材や劣化状況によって異なり、土壁の場合であれば濡れ色がはっきり出ますが、大谷石であれば無塗布の状態とほぼ変わらなく仕上がります。
ガッチリ浸透プライマーとHey浸透フィニッシュの浸透強化力は同等です。
事前に生サンプルなどで、テスト施工を推奨いたします。


土壁に施工、右側がHey浸透フィニッシュ塗布面


大谷石に施工、土壁よりも仕上がり感の差は少ない。
大谷石とは特に相性が良く、ミソを固める、経年の色の件かを抑えるといったメリットもございます。

・施工動画

浸透強化剤シリーズ施工前の注意点

浸透強化剤シリーズは、下地に対して浸透しないとその効果が発揮できません。
その為施工の前に、その下地となる部材に水分の吸い込みがあるかの確認が必要です。
例えば、適用下地になっている漆喰でも、コテ磨き仕上げなどしっかりと抑えられたような仕上がりの状態では、水分を弾いてしまいます。
そのような場合は表面をサンドペーパーなどで目荒らしをする等の下処理が必要となります。
撥水材などが塗布されている場合も、水分を弾いてしまいますので、画像のサンプル板の右面のような吸い込みを確認してください。
また、浸透強化剤シリーズで固められるのは、その部材の表層数ミリ程度です。
その奥の層が脆いと、そこから破断する原因となってしまいますので、施工前に部材の脆弱層がどの程度なのか確認が必要です。

浸透強化剤シリーズ施工時の塗布量など

吸い込みのある部材でも、どの程度吸い込むは部材や劣化状況によって異なります。
コンクリート・モルタルの場合0.2~0.3kg/㎡程度の使用量でも、土壁などの部材になると0.8~1㎏/㎡と大きく変わってきます。
また浸透強化剤シリーズは、その部材の吸い込みが止まるまで塗布し続けます。
一度塗布した後数分待って、まだ吸い込みそうであれば、2回目を塗布します。
そして吸い込みが無くなるまで、複数回の塗り重ねを1時間以内で行います。
塗り重ねの際、時間を大きく空けてしまうと、先に塗布した分の樹脂が固まってきてしまい、新たな樹脂が浸透できずにフィルムを形成し、剥がれてしまいます。

浸透強化剤シリーズ乾燥養生時間

施工後は24時間雨に打たれないように、晴天の日に施工して下さい。
ガッチリ浸透プライマーの場合は、表層がしっかり乾燥していることを確認の上、
次工程へ進んでください。乾燥養生の目安は3時間程度です。(23℃)
但し重量物(厚み5㎜以上のモルタル等)を施工する場合は翌日以降として下さい。

生サンプル


弊社では今回ご紹介した浸透強化剤シリーズの生サンプルを無料でお届けしております。
ご希望の方は弊社ホームページよりご依頼ください。

おわりに

古くなった自然素材の改修は、素材そのものが弱い場合が多く、補修方法も限られておりました。
しかし弊社の浸透強化剤シリーズを使用することにより、様々な仕上げ材へと変更することが可能となります。
また素材の仕上がり感を生かしたまま、表層のみしっかり強化することも可能です。
住宅リフォームの際に、補修方法の一つとしてご検討いただければ幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*