外構において、敷砂利仕上げはお手軽でかつ風情がある仕上げです。そのためか、寺社の参道や日本庭園等では、敷砂利仕上げがかなり多いです。最近では防犯砂利と言われる砂利があり、上を歩くと音が大きく鳴って、防犯に役立つという工法もポピュラーになりました。 ただ、砂利の飛散には悩まれている方も多いのではないでしょうか?今回は砂利を敷いている方、これから敷きたいと思っている方におすすめの敷砂利安定材をご紹介します。
砂利敷きのメリット
・歩行時に音が出るので防犯に役立つ
・水溜まりが出来にくい
・雑草が生えにくい
・土埃が舞いにくい
砂利敷きのデメリット
・砂利が飛散し、定期的に補充が必要
・夏は周辺が若干暑くなる
これらのデメリットを解消するために、最近では砂利の下に補助材を設置することが多くなってきています。
敷砂利安定補助材の用途
寺社・霊園等の通路や駐車場、アプローチ、エントランス、広場、屋上の通路等。
敷砂利安定補助材を設置するメリット
歩行感の改善、砂利の飛散防止、水捌けが良くなる、日照による表面温度の上昇の抑制等。
敷砂利安定補助材の製品紹介
❶砂利想い 積水化学工業㈱
オレフィン系樹脂製のパネルで、結合部を接合するだけの施工です。 車の走行や人の歩行による砂利の移動を抑えます。足下が砂利にとられにくくなり、歩きやすくなります。
❷砂利パーキング 四国化成工業㈱
砂利の散乱やわだち等による、えぐれを防止する砂利舗装路です。 更にラインキャップという器具を取り付けることにより、様々なマーキングが可能です。
❸楽砂利パネル ヤブ原産業㈱
強さと軽量化を両立するハニカム構造のパネルです。砂利が安定し弾むような歩行感を演出します。敷砂利の飛散・沈下防止に貢献し透水性に優れているので、降雨後のぬかるみの発生を予防します。また、楽砂利パネルの上に透水性樹脂舗装材を施工することで、下地まで一貫した透水性構造が完成します。地球環境に配慮してリサイクルプラスティックを使用しています。
まとめ
私は高校時代に初めて、明治神宮での初詣に行った時に参道を歩きました。歩いた際に、足が砂利に埋まりとても歩きにくかった記憶が鮮明に残っています。その時に敷砂利安定補助材が設置していたら…と楽砂利パネル発売当初に思いました。 現代では化学や人類の知恵の発展により、人々の生活に役立つ建築材料が増えてきました。しかしながら、役に立つから、または必要だからというだけで製造・開発するのではなく、持続可能な社会に沿う製品の開発・生産を心掛ける必要があります。