ライフスタイルの変化に合わせて住まいをつくりかえることは、快適な暮らしを実現することにつながります。
住宅のリフォームといえば、まず内装を検討する人のほうが多いかもしれません。
もちろん、内装リフォームも効果的ですが、住宅の雰囲気づくりや機能性などに大きく影響する外構に対して目を向けてみるのもよいでしょう。
そこで今回は、外構リフォームの重要性と実際に行うときのポイントについて徹底解説します。
外構リフォームの重要性とは
そもそも外構とは、門扉やフェンスなど敷地のなかにある住宅建物以外の構造物を指していいます。
住宅にとって外構の重要性とは、大きく以下の2点が挙げられます。
・デザインの重要性
・機能の重要性
デザインの重要性
外構は、住空間のなかで、まず視界に飛び込んでくることから、第一印象に強い影響を与えます。
そのため、外構デザインによって、その雰囲気は大きく変わることになります。
魅せる外構としてデザインを追求し、建物とのコーディネートに配慮することも必要です。
理想の空間づくりを検討するときは、外構を含めた総合的なデザインを考えて設計することが重要なポイントとなります。
機能の重要性
外構は、生活を快適にする機能を持たせられる点で重要な意味を持ちます。
生活を快適にする機能とは、まず防犯です。
外構は、住居と外部の間に位置しますが、砂利敷きやセンサーライトの設置など、不審者が容易に侵入できないよう検討することがポイントとなります。
そして、高齢者と暮らす家族にとっては、バリアフリーに配慮することも重要です。
スロープや手すりがあるとスムーズな移動が可能となり、さらに床面を滑りにくくすると転倒リスクを回避できます。
また、駐車スペースから玄関までの距離を短くすれば、日常の買い物の負担も軽減できます。
外構リフォームのポイントは
外構リフォームは、内装リフォームのように簡単に行える工事ではないため、ポイントを押さえ、十分に検討を重ねることが重要です。
外構リフォームのポイントとなるのは、おもに以下のことが挙げられます。
・目的を明確にする
・配置や動線を考慮する
・メンテナンス性を考慮する
目的を明確にする
外構リフォームを検討するとき、目的を明確にしておくことが重要なポイントです。
防犯機能の強化、あるいはバリアフリー機能の付加など、どのようなことを実現したいのか明確にしておくことで、目的に沿った設計を行えるようになります。
また、そうすることでムダな工事を避けられるようになるため、コストを抑えることにもつながります。
配置や動線を考慮する
外構リフォームを検討するとき、構造物の配置や動線について考慮することが重要なポイントです。
例えば、駐車場は、車の出し入れが支障なく行えること、そして玄関までスムーズに移動できることなどに考慮して計画する必要があります。
また、大きな構造物を配置する場合は、不審者が身を隠す場所にならないか、あるいは建物内への採光や風通しの妨げにならないかなどについて考えておくことも重要です。
メンテナンス性を考慮する
外構リフォームを検討するとき、完成後のメンテナンス性について考慮することが重要なポイントです。
外構の内容によっては日常的なメンテナンスが必要となる場合があります。
例えば、植栽やガーデニングなどです。
これらは、お手入れをしないと、落ち葉が溜まったり、隣家へ飛散していったりすることがあります。
また、雑草の処理は大きな手間がかかるため、防草シートや砂利敷きなどで対策しておくことも重要です。
まとめ
外構リフォームは、比較的簡単に行えるようなものではなく、また高額になってしまうことも珍しくありません。
そのため、完成して後悔することのないよう、ポイントを押さえて検討することが重要になります。
デザインだけにこだわるのではなく、機能性にも目を向け、建物と外構を総合的に考えることがポイントといえるでしょう。