ピンコロ石とは?種類や施工方法を徹底解説

[著]
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外構工事では、さまざまな材料が使用されますが、そのひとつに「ピンコロ石」があります。
しかし、「ピンコロ石」とはどのような材料なのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか?
「ピンコロ石」とは、立方体の石材のことであり、ヨーロッパの美しい街並みをつくる石畳に使われている材料としても知られています。
自然がつくる風合いを楽しめることや、またDIYでもおしゃれな庭づくりができることから、非常に人気の高い外構資材です。
そこで今回は、外構工事で使われる「ピンコロ石」について、主な種類や施工方法を徹底解説します。

ピンコロ石とは?

ピンコロ石とは、花崗岩を切り出し、1辺が90mmの立方体に加工した石材のことです。
花崗岩は、御影石とも呼ばれており、非常に密度が高く耐久性に優れるため、墓石として使用される石材でもあります。
外構資材としては、玄関アプローチや階段、花壇など多用途に使えるうえ、高級感のあるおしゃれな演出が行えます。

ピンコロ石の種類とは?


ピンコロ石には、大きさやカラー、表面仕上げなど、多くの種類が用意されており、様々な組み合わせが楽しめます。
ピンコロ石の主な種類についてご紹介いたします。

ピンコロ石の大きさの種類

ピンコロ石の大きさは、主に以下の種類があります。

・一丁掛:90×90×90mm
・二丁掛:90×190×90mm
・半丁掛(半ピン):90×90×45mm

ピンコロ石の表面の色の種類

ピンコロ石の色は、主に以下の種類があります。

・黒
・白
・サビ
・グレー
・ピンクなど

ピンコロ石の表面の仕上げの種類

・割肌仕上げ
・ビシャン仕上げ

割肌仕上げとは、石を人工的に割った状態をそのまま仕上げとすることをいいます。
凹凸があり、大きさにもバラつきが生じますが、不揃いで自然な表情が独特の風合いを感じさせる表面仕上げです。
ビシャン仕上げとは、ビシャンと呼ばれる専用のハンマーを用いて平らに叩きあげる仕上げのことをいいます。
割肌仕上げのようなバラつきが少なく、形が比較的整っているため、使用する場所によって使い分けることが可能です。

ピンコロ石の施工方法

ピンコロ石は、床面に敷き並べる方法や積み上げる方法など、さまざまな使い方がありますが、今回は床面に敷き並べる施工方法について簡単に手順をご紹介いたします。
なお、ピンコロ石は、円形や扇形などのデザインを施したり、さまざまなカラーを組み合わせて華やかさを演出したりすることも可能です。
ピンコロ石の施工は、主に以下のような手順で行います。

・下地づくり
・バサモルタル敷き
・ピンコロ石の設置
・目地詰め

下地づくり

まずは下地づくりです。
床面がコンクリートであれば清掃してゴミなどをきれい取り除き、土であれば砕石を敷いて転圧するなど締め固めて強い下地をつくります。
そして、ピンコロ石の仕上げ高さに合わせて水糸を張っておきます。
下地づくりは、ピンコロ石を美しく仕上げるうえでポイントとなる工程です。

バサモルタル敷き

バサモルタルをつくり、下地面へ敷き込みます。
モルタルは、セメントに砂と水を混ぜ合わせてつくりますが、バサモルタルは水を少なく配合し、バサバサした状態でつくったモルタルのことをいいます。
バサモルタルは、高い水平精度が出すための重要な工程です。
なお、バサモルタルに関する詳しい内容は「バサモルタルとは?モルタルとの違いやつくり方を徹底解説」の記事を参考にしてください。
https://yabu-sen.com/makedrymortar/

ピンコロ石の設置

バサモルタルの上にピンコロ石を並べて設置します。
そのとき、あらかじめ張っておいた水糸に合わせるよう、ハンマーなどで叩いてピンコロ石の高さを揃えます。

目地詰め

ピンコロ石の目地部分にモルタルを詰めます。
目地のなかに隙間が生じると強度が低下するため、押し込むようにしっかり詰めることが重要です。
また、はみ出したモルタルは、硬化する前にブラシやスポンジを使ってふき取っておきます。
モルタルが硬化したら完成です。

まとめ


ピンコロ石は、外構工事のあらゆる部分に使えるバリエーションの豊富な石材です。
花壇や床面など、ピンコロ石を使ってデザインを施すと、それだけでおしゃれな空間演出ができる点も魅力といえます。
DIYでも比較的簡単に施工できるため、おしゃれな庭づくりをしたい人はピンコロ石を使ってみるのもよいでしょう。

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