前々回の『プロ推奨!カラーモルタル仕上材おすすめ5選を徹底比較』において、カラーモルタル(着色モルタル)についてのメリット・デメリットと製品の紹介をしました。今号ではカラーコンクリート(着色コンクリート)の特長やメリット・デメリット、商品のご紹介をしていきます。 前提の知識としまして、コンクリートの構成材料は砂利・砂・セメント・水です。コンクリートは強度がありますので、主に構造体として使用されます。通常コンクリートは構成材料の色合いを受けてグレーや白色で仕上がりますが、カラーコンクリートはそれらとは一線を画した雰囲気・空間を演出できます。
カラーコンクリート(着色コンクリート)の基本

カラーコンクリートは、無機顔料と呼ばれる着色剤をコンクリートに直接混ぜて施工する建築材料及びその工法です。これにより、従来のグレー色のコンクリートにはない、鮮やかな色彩を持つコンクリートが誕生します。
カラーコンクリートのメリット

美観の向上:カラーコンクリートは、外観を美しく魅力的にすることができます。これにより、建築物や公共施設などが周囲の環境に溶け込むようなデザインが可能になります。
デザインの多様性:様々な色を選ぶことができるため、デザイナーや建築家はより創造的なプロジェクトを実現することができます。
メンテナンスの容易さ:カラーコンクリートは、色が混ぜられているため、表面の小さな傷が目立ちにくく、長期間にわたって美観を保つことができます。
カラーコンクリートのデメリット

初期コストの増加:カラーコンクリートは、通常のコンクリートに比べて製造コストが高くなることがあります。これは、特殊な色素や製造工程が原因です。
色の経年変化:カラーコンクリートは、時間が経つにつれて色あせすることがあります。これは、直射日光や化学反応によるもので、メンテナンスによってある程度は防ぐことができます。
カラーコンクリートの施工事例

カラーコンクリートは工場、倉庫、研究所、広場、店舗など、さまざまな場所で使用されています。特に、デザイン性を重視したプロジェクトでは、その価値を最大限に発揮します。
製品のご紹介
『カラークリート』:㈱エービーシー商会

カラーコンクリート製品の代表格です。カラーコンクリートの一種で多彩なカラーとすぐれた耐摩耗性や耐久性を生かして、店鋪・住宅・倉庫・駐車場などさまざまなシーンで活躍しています。 前述2製品とは根本的に異なる製品で、コンクリート打設時に材料を散布し同時に施工する工法です。
メリット
・使用年数に伴い磨かれ、ツヤのある緻密な床面を形成する。コンクリートの約4倍以上の耐摩耗性があり、車両・台車などの頻繁な走行も可能で有害な粉塵の発生を防ぐ。
・全18色の多彩なラインアップは無機材では最高水準。イメージどおりの色 調が選べる。
・下地がまだ生乾きの内に施工するため、硬化後は下地と一体化するので剥がれの心配が無用である。
デメリット
・コンクリート一体型の製品のため、万が一失敗した場合にコンクリートの打設からやらなければいけない。
『カラーコンクリート』:秩父コンクリート工業㈱

チチブカラ―コンクリートは、コンクリート打設時に材料を散布し同時に施工する工法です。耐摩耗性に優れ緻密な仕上がり面は水や油の浸透を抑制します。
メリット
・コンクリート同時施工ですので工期短縮が可能になります。
・有機系塗床材に比べコストダウンが可能です。
・硬質骨材の配合にと緻密な仕上がりにより耐摩耗性があります。
・無機系床材ですので使い込む程に光沢を増し美しい床になります。
デメリット
・コンクリート一体型の製品のため、万が一失敗した場合にコンクリートの打設からやらなければいけない。
『デザインクリート』:㈱エービーシー商会

いわゆるスタンプコンクリートです。打設したコンクリートが硬化する前にパターンマット(押型)を押し当てて豊かな表情をつくりだすスタンプコンクリートです。パターンマットとベースカラーとリリースパウダーの組み合わせで、多彩なデザインが可能です。
メリット
・自然素材の風合い: 床面に適度な陰影ができ、自然な立体感を与えます。
・工期短縮 : 天然石張りに比べ、簡単な施工で工期の短縮とコストダウンを実現します。
・優れた耐久性 : コンクリート打設と同時に施工するため、下地と一体化。すり減りにくく耐久性に優れた床に仕上げます。
・メンテナンス性 : 目地部分に段差や欠けが生じにくく、メンテナンスも容易です。
・優れた防滑性 : コンクリートやアスファルト面と同程度のすべりにくい床仕上材です。
・環境に優しい : 改正建築基準法ホルムアルデヒド規制対象外の商品です
デメリット
・コンクリート一体型の製品のため、万が一失敗した場合にコンクリートの打設からやらなければいけない。
デザインクリート:㈱エービーシー商会
塗料系仕上材
コンクリートステイン塗料『ルーセントカラー』:ヤブ原産業㈱

コンクリート・モルタル床の風合いをそのままに、カラークリアで着色・浸透強化・防塵できる水性コンクリートステイン塗料です。クラックや下地のムラもそのまま仕上がりに現れるため、通常の塗料では表現できないコンクリートならではのテクスチャーをデザインできます。少ない予算でカラーコンクリートの風合いを再現できます。
メリット
施工性:施工がカラーコンクリートより簡単なので、比較的多くの方が施工可能。施工者による仕上がりの差が少ない。
短い工期:下地を研磨して塗装するだけなので、60㎡程度なら1日で施工可能です。
経済性:上記カラーコンクリート製品と比べて製品自体も安く、施工も早いので工事単価が割安。
デメリット
・カラーコンクリート系仕上材と比べて強度や耐久性で劣る。
まとめ
カラーコンクリートはその美観性とデザインの自由度の高さから、多くの建築プロジェクトで選ばれています。しかし、その選択には、初期コストやメンテナンスの観点から慎重な検討が必要です。カラーコンクリートを検討する際の参考になれば幸いです。








