白華(エフロ)は防止できるのか?白華防止のメカニズムと人気商品4選を紹介!【2024年最新版】

[著]
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今年は例年にない厳しい暑さに加え、天候の熱帯化が進み、ゲリラ豪雨も多くなっています。
建築業界においては、雨の季節になると白華(エフロ)の問題が発生しやすくなります。
今回は、その白華を防止することはできるのか?そして白華防止につながる商品をご紹介します。

白華(エフロ)の説明


白華については、このマガジンで過去に幾度か説明していますので、詳しくは過去の記事をご覧ください。

コンクリート白華現象の原因と落とし方、予防方法を探ってみた

簡単に説明しておきますと、白華(はっか:エフロレッセンス)とは、モルタル中の水酸化カルシウムが雨水や雪、霜などに溶け出し、空気中の二酸化炭素に反応して炭酸カルシウムという白い粉になる現象のことです。
そして、先に結論を述べると、白華を完全に防止することは現在の化学では不可能です。環境や条件によって白華はできてしまうので、様々な対策を講じても完全に防止することがなかなか難しいのが現状です。しかしながら、白華低減剤を使用することで白華の発生原因を減らし、白華の発生を抑制・低減させることが可能です。

白華低減剤(混入タイプ)の商品のご紹介

株式会社テクノクリーン様 『エフロカット』


海砂や骨材などに含まれているさまざまな有害成分をセメント成分と融和させてコンクリート躯体内に閉じこめて水分の吸水と蒸発を遮断させ、防水効果を発揮して、中性化現象と白華現象(エフロレッセンス)などの抑制効果を発揮させます。

エフロカット 株式会社テクノクリーン

日藻工材株式会社 『エフロック』

モルタル施工時の一次白華の防止と、完成後の雨水の浸透による二次的白華を低減させる白華低減剤です。

エフロック 日藻工材株式会社

株式会社マノール 『ノンエフロ』

セメント硬化体の白華現象を抑制します。また、コンクリート二次製品に塗布することにより、短期的な撥水硬化が得られ、出荷までの汚れ防止の役割を果たします。

 

ノンエフロ 株式会社マノール

ヤブ原産業株式会社 『エフロストップ』

コンクリート・モルタル内のセメントや砂等の分散性を向上させ、表面の浮き水を抑制することにより、浮き水中にセメント内のカルシウムイオンが溶け出すことを低減させます。それと同時にエフロストップの主要成分が、セメント内のカルシウムイオンをキャッチし、空気中の二酸化炭素との結合を予防します。これらのメカニズムにより白華を抑制します。
施工実績の大型物件としては、小型モーターの世界的企業であるマブチモーター㈱様(千葉県松戸市)の本社です。外壁にレンガタイルが施工されていますが、その貼付けモルタルにはエフロストップが混入されています。

 

 

 

 

エフロストップ ヤブ原産業株式会社

 

まとめ

この業界では、白華の発生を完全に防止できればノーベル賞ものだとよく言われるほど、現在の化学ではその境地に達するのはまだまだ難しいようです。
そのため現場サイドでは、白華低減剤を入れて少しでも白華が発生する確率・量を低減させる対抗策を取っているのが現状です。出来上がったものに対しては、水が染み込まないように撥水剤等を施工する等の対策をとります。
露は湿度が上がり、モルタルやコンクリート内の水分が蒸発するまでに時間を要すため、白華が出やすくなります。新型コロナウイルス同様、準備を万端にして厳しい季節を乗り切りましょう。

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