玄関アプローチにタイルを張ってある仕上げはよくありますよね。
そんなアプローチのタイルがはがれてしまった時、部分的なタイルの張替えだけで修理するのは不十分です。
はがれの原因はタイルの浮きかもしれません。
今回は玄関アプローチタイルの浮きの修理方法について紹介します。
今まで浮き修理をやったことが無い方でもできる簡単なキットも紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
玄関アプローチタイル浮き修理の流れ
①アプローチタイル浮き・はがれ状況
アプローチが土の庭と取り合っている場合角部分から水などが周りはがれや浮きを発生させます。
タイルの色違い部分は過去に何度か修理した痕跡のようです。
テストハンマーで打診してみると全面にわたりタイルの浮きが発生していました。
下地に水が回って浮きを発生させたようです。
タオルとの境界は側溝を設けるなど縁切りする必要があるかもしれませんね。
②マーキング、穴あけ
タイル浮き部分にエポキシ樹脂を注入するためテープでマーキング。
マーキングに沿って振動ドリル(6㎜のキリ)で穴あけを行います。
今回は補強用ステンレスピン(4×50)を挿入するためコンクリート躯体30㎜+タイル20㎜、合計50㎜の深さで穴あけを行いました。
③穴内部清掃
穴あけした穴の内部にホコリが残ったままだと注入するエポキシ樹脂が接着しないためエアダスターで粉塵を吹き飛ばします。
※周囲や自身の顔に跳ね返るので保護メガネを着用、場合によっては集塵機なども使いましょう。
④エポキシ樹脂注入
接着固定用の注入用エポキシ樹脂を使用してタイル浮きのすき間にゆっくりと注入していきます。
急いで注入してしまうと圧力でタイルがはらんでしまうのでゆっくりと注入しましょう。
今回はタイル浮きのため高粘度タイプを使用。
使用したのは(SSSボンド#1000)ヤブ原産業(株)
主剤と硬化剤がセットになっているので混合比率を間違う心配がありません。
また使う分だけ少量(300g、穴数にして10穴分程度)セットになっているため材料ロスが少ないです。
⑤ステンレス補強ピン挿入
エポキシ樹脂だけでは下地に水が浸透した際。はがれが発生する恐れがあります。
ステンレス補強ピン(4×50㎜)を挿入しタイルをよりはがれにくくします。
⑥穴埋め
補強ステンレスピンが目地から飛び出ないよう押し込みます。
⑦タイル目地仕上げ
注入の穴を露出させたままだと、注入したエポキシ樹脂が紫外線によって変色や耐久性が落ちます。
見栄えも悪いためタイル専用の目地材で埋め戻しします。
⑧修理完了
まとめ
タイルがはがれてしまった場合、部分的な張替えが簡単で費用も安くすむかもしれません。
しかしタイルはがれの原因はタイルの浮きかもしれません。
タイルが浮いていたら浮き注入でタイルを固定しましょう。
むずかしいと思うかもしれませんが注入用のセットも販売されているので試してみてはいかがでしょうか。
SSSボンドの詳しい使用方法はこちらを参照ください
玄関アプローチのタイルがはがれているとみすぼらしく感じます。
タイル浮き注入を行って長持ちするタイル修理をぜひ行ってください!