外構床の仕上げ方法に「天然石舗装」という工法があります。
天然石の種類によってカラフルで、奥深い色合いが出せるので、見映えがよくデザイン性の高い舗装材です。
著名な建築物や、人の集まる施設では多く見られる人気の舗装材です。
今回は「天然石舗装」について、メリットとデメリットを踏まえながら解説していきます。
デザイン性が高い天然石舗装仕上げとは
「天然石舗装」とは、天然石と特殊樹脂を混ぜ合わせたものを床に塗りならして仕上げる工法です。
「天然石舗装」は透明な樹脂を使用するので、天然石のカラフルな色合いをそのまま活かすことができるます。
また天然石には適度なすき間が出来るため雨水などを通す、透水性があるのが大きな特徴です。
天然石舗装にかかる費用
天然石舗装にかかる費用は、石の種類によって変わりますが1㎡あたり約「15,000円」前後です。
タイル張り仕上げは1㎡あたり約「13,000円」前後なので、天然石舗装がやや高くなりますが、タイルで出せない複雑な色合いの雰囲気が演出できるので他の建築物とちがった仕上げにできる天然石舗装がおすすめです。
天然石舗装に適している場所
天然石舗装はデザイン性が高いことから一般住宅の外構床や建物のエントランス、歩道などに採用されることが多い仕上げ方法です。
しかし、アスファルトやコンクリートに比べると強度は劣るので、車道に使われることはほとんどありません。
天然石舗装仕上げのメリット
住宅やエントランスに使用されることが多い天然石舗装ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、天然石舗装のメリットを確認していきましょう。
デザイン性が高い
天然石舗装はデザイン性が高いことがメリットです。天然石のカラフルな色合いをそのまま活かせるので、住宅のテイストに合わせた天然石の色を選ぶと、和風、洋風どちらの住宅にも合わせることができます。
また、細やかな天然石を使用すれば小スペースにも施工できるので、場所によって色やテイストを変えるなど柔軟性が高いこともメリットといえるでしょう。
滑りにくい
洗い出しは「滑りにくい」のもメリットです。雨の日や地面が濡れているとき、天然石舗装はタイル仕上げに比べると滑りやすくなってしまいますが、滑り止め工法行うことで解消できます。
そのため、お年寄りや小さなお子さんがいらっしゃるご家庭でも安心です。
水はけがいい
天然石舗装仕上げは石と石の間にすき間があるので、雨の日や地面が濡れたときにはそのすき間から水が抜けていきます。
そのため水たまりができにくくなり、雨の日でも靴や地面が汚れにくいのがメリットです。
天然石舗装仕上げのデメリット
メリットの多い天然石舗装ですが、もちろんデメリットもあります。
ここでは天然石舗装のデメリットについて解説していくので、頭にいれておきましょう。
経年劣化により色あせたり天然石が剥がれたりすることも
天然石舗装はウレタン樹脂やエポキシ樹脂を使用しているので、紫外線に弱く日が当たると次第に色あせてしまいます。逆に日陰などの日当たりが悪い場所だと、カビで黒くなってしまうこともあります。
見た目のことなので貼り変えは必要ありませんが、見映えが気になる方にとってはデメリットに感じてしまうでしょう。
また経年劣化により、天然石がボロボロと剥がれてしまうこともあります。
このデメリットを解消するために、樹脂に細密骨材を混ぜて強度を強くしている商品もあるので、強度が気になる方は細密骨材入りの商品を選んでください。
施工するにはある程度の技術が必要
天然石舗装では樹脂が1時間程度で固まってしまうので、施工スピードが重要です。また、仕上がりにムラができないよう、均等に敷かなければなりません。そのため施工スピードと、ある程度の技術の両方が求められます。
施工する職人によっては仕上がりに差がでてしまうことがあるので、信頼できる業者に依頼してください。
コンクリートやアスファルトに比べると強度が劣る
天然石舗装は、コンクリートやアスファルトに比べると強度が劣ります。そのため車道には向いていません。住宅のアプローチや駐車場に使用するのには問題ありませんが、強度を重視している方にとっては、デメリットに感じてしまうかもしれません。
デザイン性を重視する方には天然石舗装を検討してみましょう!
天然石舗装はデザイン性が高く柔軟性もあるので、住宅のアプローチや建物のエントランスを華やかに演出できる人気の仕上げ方法です。
デメリットでも挙げた「経年劣化」などが心配ですが、デメリットをカバーする商品も販売されているので、商品を選ぶときに特徴を確認しておきましょう。
仕上がりの見映えを重視する方は、天然石舗装をぜひ検討してみてください。
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