AGV走行床におすすめの補修材3選|選ぶべき性能と注意点を徹底比較

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AGV(無人搬送車)が走る倉庫や工場で、床の穴や欠けを見つけたとき、「どの補修材を選べばよいのか」と迷う担当者は少なくありません。
AGVは決められたルートを繰り返し走行するため、補修材には、一般的な床補修以上に、稼働への影響の少なさと、繰り返し荷重への強さが求められます。
本記事では、AGV走行床の補修材を選ぶときに見るべき性能と、代表的な3タイプ(超速硬セメント系、ポリマーセメント系、エポキシ樹脂系)の特徴、選ぶ際の注意点を比較して解説します。

AGV(無人搬送車)が走行する倉庫の床補修
AGVが走行する倉庫では、床の補修材選びが稼働率に直結します

AGV走行床の補修材で見るべき4つの性能

1. 走行再開までの時間(硬化の速さ)

稼働中の倉庫や工場では、補修のために止められる時間が短いのが普通です。
補修材の最終強度だけでなく、施工後に何分・何時間でAGVを走らせられるかを確認しましょう。休憩時間や設備の停止時間、AGVを一時的に迂回させられる時間を使って、部分補修できるかどうかが決まります。

2. 早期に出る強度

AGVは同じルートを繰り返し走行するため、補修箇所には継続的に車輪の荷重がかかります。
硬化が早くても、強度が不足すれば、補修箇所がすぐに欠けて同じ補修を繰り返すことになります。圧縮強度だけでなく、付着性や耐摩耗性も確認しましょう。

3. 既存床との高さを合わせやすいか

たとえば、国内メーカーの低床型AGVの公開仕様では、走路条件として「段差2mm以下、溝幅10mm以下、うねり5mm以下」としている例があります。一方、小型の自律走行ロボット(AMR)では段差5mm程度、屋外にも対応する大型機では15mm程度の段差を乗り越えられるとする製品もあります。
補修箇所と既存床の境界に段差を残さないことが、AGV走行路ではとくに重要です。
※数値は、各メーカーの公開資料(2026年10月確認)にある仕様の一例です。導入しているAGVの許容値は、必ずメーカーにご確認ください。

4. 施工のしやすさ

専用の混練機や熟練の技術が必要な材料では、補修のたびに業者を手配することになり、対応が遅れます。
少量でも使えるか、準備と片付けにどれだけ時間がかかるかも、現場運用では重要な判断材料です。

AGV走行床におすすめの補修材3選(タイプ別)
AGV走行床におすすめの補修材3選(タイプ別)

AGV走行床におすすめの補修材3選(タイプ別)

1. 超速硬セメント系補修材|稼働を止めたくない部分補修に

セメントをベースに、短時間で硬化・強度発現するよう設計された補修材です。
施工後すぐに通行を再開したい現場や、穴・欠けなどの局所的な補修に向いています。ヤブ原産業の「マッハコン」もこのタイプで、施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能です(気温23℃時の目安)。

  • メリット:走行再開が早い。袋のまま練って手で施工できる製品もある
  • デメリット:作業可能時間が短く(マッハコンは混練後10分以内に充填)、手際のよい作業が必要
  • 向いている場面:穴、欠け、アンカー跡など、夜間や休憩時間内に直したい補修

2. ポリマーセメント系モルタル|下地調整や薄塗りに

セメントに樹脂(ポリマー)を混ぜ、付着性や施工性を高めた補修材です。コテで塗る下地調整や、比較的薄い範囲の補修に使われます。
製品によって硬化時間や強度が大きく異なるため、AGVの走行再開までに必要な時間と強度が満たせるか、仕様書で確認する必要があります。

  • メリット:付着性がよく、下地調整や仕上げ前の補修に使いやすい
  • デメリット:製品によっては、通行再開までに数時間〜1日以上の養生が必要
  • 向いている場面:時間に余裕のある補修や、広い範囲の下地調整

3. エポキシ樹脂系補修材|付着力や耐薬品性が必要な補修に

エポキシ樹脂と硬化剤を混ぜて使う補修材です。付着力が高く、水や薬品の影響を受ける場所でも使われます。
主剤と硬化剤の計量・混合が必要で、気温や湿度によって硬化時間が変わります。現場の温度条件を確認して選びましょう。

  • メリット:付着力が高く、水や薬品が関わる場所でも使いやすい
  • デメリット:計量・混合の手間があり、気温の影響を受けやすい。製品によっては臭気にも配慮が必要
  • 向いている場面:塗床との相性を重視する補修や、薬品を扱う場所

3タイプの比較表

タイプ 走行再開の早さ 施工の手軽さ 向いている補修
超速硬セメント系(マッハコンなど) 非常に早い(例:20分で車両通行) 袋のまま練って手で施工できる製品あり 穴・欠けの部分補修
ポリマーセメント系 製品による コテ施工が基本 下地調整・薄塗り
エポキシ樹脂系 気温の影響を受けやすい 主剤と硬化剤の混合が必要 付着力・耐薬品性が必要な補修

※一般的な傾向をまとめたものです。実際の性能は製品や施工条件によって異なります。

AGV走行床の補修材を選ぶときの注意点
AGV走行床の補修材を選ぶときの注意点

AGV走行床の補修材を選ぶときの注意点

  • 補修後の平坦性は、材料だけでは決まりません。下地の状態、施工範囲、施工厚、作業者の仕上げ精度にも左右されます。
  • 下地の洗浄と、材料に応じた湿潤または乾燥の管理を省略しないでください。接着不良の最大の原因になります。
  • 気温によって硬化時間は変わります。冬季や冷凍倉庫では、仕様書の条件を確認しましょう。
  • AGVの走路条件(段差・溝・うねりの許容値)は機種ごとに違います。補修後の高さを、メーカーの仕様に合わせて確認してください。

AGV走行床の部分補修には「マッハコン」

3タイプのうち、稼働を止めずに部分補修したい場合は、超速硬セメント系が有力です。
ヤブ原産業の超速硬高強度コンクリート補修材「マッハコン」は、工場・倉庫・冷凍倉庫の床の欠損補修に使われている製品です。

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マッハコンの主な特長

  • 施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能(気温23℃時の目安)
  • 3時間でコンクリート以上の強度が発現し、圧縮強度は76N/mm²(一般的なコンクリートの4倍以上)
  • 袋のまま練って、ゴム手袋をした手だけで施工できる(特別な道具は不要)
  • 硬化後に痩せない。コンクリートに近い色で、補修跡が目立ちにくい
  • エポキシ・ウレタンなどの塗床材や防水材も、後から施工できる

※硬化時間は気温23℃時の目安です。気温によって変化します。施工要領書では、車両通行までの目安を20〜60分としています。

マッハコンの使い方(4ステップ)

  1. 清掃:補修箇所を水で洗浄し、ほこりや砂を除きます。下地は湿った状態にします。
  2. 混練:3kg袋は水360ccを入れ、袋の中で手で揉み込んで混ぜます。2分以内に完了させます。15kgペール缶は材料1kgに水120ccで、一度の混練量は3kg以内にします。
  3. 充填:10分以内に補修箇所へ充填し、表面を軽く叩いて平らに均します。
  4. 養生:施工後10分ほどで歩行でき、20分ほどで車両が通行できます。

注意点として、マッハコンは床専用です(壁・天井には使えません)。混練後に放置すると、硬化反応の熱で60℃近くまで上がるため、取り扱いに注意してください。余った材料は産業廃棄物です。
製品の詳細は、ヤブ原産業のマッハコン製品ページで、カタログや施工要領書、組成・試験成績表をご覧いただけます。

AGV床補修の失敗例や、症状別の補修方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


https://yabu-sen.com/agv-floor-repair-failures


https://yabu-sen.com/agv-floor-repair-methods

よくある質問

Q. AGVの床補修で、最も重視すべき性能は何ですか?

走行を再開できるまでの時間と、早期に出る強度です。稼働を止められる時間は限られるため、施工後すぐに通行でき、車輪の荷重に耐えられることが重要です。

Q. 補修材を使えば、床の平坦性は確保できますか?

補修材だけでは決まりません。下地の状態、施工範囲、施工厚、仕上げの精度にも左右されます。補修後は、周囲との高さを確認してください。

Q. ひび割れにも同じ補修材を使えますか?

ひび割れは原因や幅によって適した工法が変わります。今回紹介する補修材は、主に穴や欠けなどの欠損補修を想定しています。

まとめ

AGV走行床の補修材は、走行再開までの時間、早期強度、高さの合わせやすさ、施工のしやすさで選びましょう。
稼働を止められない部分補修では超速硬セメント系、下地調整にはポリマーセメント系、付着力や耐薬品性が必要な場面ではエポキシ樹脂系が目安です。

マッハコンは、施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能で、3時間でコンクリート以上の強度を発揮する、床の欠損補修用の超速硬高強度補修材です。
製品の詳細は、ヤブ原産業のマッハコン製品ページをご覧ください。

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