AGV対応の床補修材は何を選ぶ?モルタル・樹脂・ポリマーセメントを比較

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AGV対応の床補修材と一口にいっても、モルタル、樹脂系、ポリマーセメント系など、種類はさまざまです。
種類ごとの特徴を知らないまま選ぶと、「補修したのに走行再開まで時間がかかる」「すぐに欠けた」といった失敗につながります。
本記事では、材料の種類別に特徴を比較し、AGV走行床の補修で何を選ぶべきかを、現場の条件別に整理します。

AGV対応の床補修材の種類(モルタル・樹脂・ポリマーセメント)
補修材は、種類によって硬化時間・強度・施工性が大きく異なります

AGV走行床の補修材は大きく4種類に分けられる

1. 一般的なモルタル(セメント+砂)

セメント、砂、水を現場で配合して使う、最も一般的な材料です。材料費は抑えやすい反面、硬化・養生に時間がかかり、乾燥収縮によるひび割れや、補修箇所の隙間が出やすい傾向があります。
AGVの走行を長時間止められる現場では、使いにくい場面が多くなります。

2. ポリマーセメント系モルタル

セメントに樹脂(ポリマー)を混ぜ、付着性や施工性を高めた材料です。下地調整や薄い補修で使われます。
製品によって性能の幅が大きいため、硬化時間や強度を仕様書で確認することが大切です。

3. 樹脂系(エポキシ樹脂モルタルなど)

エポキシなどの樹脂と硬化剤を混ぜて使う材料です。付着力が高く、水や薬品の影響を受ける場所にも向きます。
一方で、計量・混合の手間があり、硬化時間が気温に左右されやすい点に注意が必要です。

4. 超速硬セメント系

セメントをベースに、短時間で硬化し、早期に強度が出るよう設計された材料です。稼働を止められない現場の部分補修に向いています。
ヤブ原産業の「マッハコン」は、施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能です(気温23℃時の目安)。

4種類の比較表
4種類の比較表

4種類の比較表

種類 硬化・走行再開 付着性 施工の手軽さ 向いている補修
一般的なモルタル 遅い 下地処理に依存 現場配合が必要 時間に余裕のある補修
ポリマーセメント系 製品による 高い製品が多い コテ施工が基本 下地調整・薄塗り
樹脂系(エポキシなど) 気温の影響を受けやすい 高い 主剤と硬化剤の混合が必要 耐薬品性が必要な補修
超速硬セメント系(マッハコンなど) 非常に早い 下地を湿らせて施工 製品によっては手で施工可能 穴・欠けの部分補修

※一般的な傾向です。製品によって異なるため、必ず仕様書で確認してください。

現場の条件別|AGV走行床の補修材の選び方
現場の条件別|AGV走行床の補修材の選び方

現場の条件別|AGV走行床の補修材の選び方

現場の条件 選び方の目安
止められる時間が短い(休憩時間・夜間のみ) 超速硬セメント系を優先
止められる時間に余裕がある(週末・連休) ポリマーセメント系や樹脂系も候補
薬品や水を扱う場所 耐薬品性のある樹脂系を検討
補修後に塗床材を施工する 仕上げ材との相性と、施工間隔を確認
面積が広い(広範囲の不陸) 補修材ではなく、研磨やレベリング材も検討

補修後の高さは、AGVの走路条件に合わせる必要があります。
たとえば、国内メーカーの低床型AGVの公開仕様では、走路条件として「段差2mm以下、溝幅10mm以下、うねり5mm以下」としている例があります。一方、小型の自律走行ロボット(AMR)では段差5mm程度、屋外にも対応する大型機では15mm程度の段差を乗り越えられるとする製品もあります。
※数値は、各メーカーの公開資料(2026年10月確認)にある仕様の一例です。導入しているAGVの許容値は、必ずメーカーにご確認ください。

稼働を止めずに直すなら「マッハコン」

超速硬セメント系の代表的な製品が、ヤブ原産業の超速硬高強度コンクリート補修材「マッハコン」です。
工場・倉庫・冷凍倉庫の床の欠損補修に使われ、早く使えて、強度も高い点が特長です。

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マッハコンの主な特長

  • 施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能(気温23℃時の目安)
  • 3時間でコンクリート以上の強度が発現し、圧縮強度は76N/mm²(一般的なコンクリートの4倍以上)
  • 袋のまま練って、ゴム手袋をした手だけで施工できる(特別な道具は不要)
  • 硬化後に痩せない。コンクリートに近い色で、補修跡が目立ちにくい
  • エポキシ・ウレタンなどの塗床材や防水材も、後から施工できる

※硬化時間は気温23℃時の目安です。気温によって変化します。施工要領書では、車両通行までの目安を20〜60分としています。

マッハコンの使い方(4ステップ)

  1. 清掃:補修箇所を水で洗浄し、ほこりや砂を除きます。下地は湿った状態にします。
  2. 混練:3kg袋は水360ccを入れ、袋の中で手で揉み込んで混ぜます。2分以内に完了させます。15kgペール缶は材料1kgに水120ccで、一度の混練量は3kg以内にします。
  3. 充填:10分以内に補修箇所へ充填し、表面を軽く叩いて平らに均します。
  4. 養生:施工後10分ほどで歩行でき、20分ほどで車両が通行できます。

注意点として、マッハコンは床専用です(壁・天井には使えません)。混練後に放置すると、硬化反応の熱で60℃近くまで上がるため、取り扱いに注意してください。余った材料は産業廃棄物です。
製品の詳細は、ヤブ原産業のマッハコン製品ページで、カタログや施工要領書、組成・試験成績表をご覧いただけます。

AGV走行床の補修材の性能や、耐摩耗性の見方については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。


https://yabu-sen.com/agv-floor-repair-material-3types


https://yabu-sen.com/agv-floor-wear-resistance

よくある質問

Q. 普通のモルタルでAGV走行床を補修できますか?

補修自体はできますが、硬化・養生に時間がかかり、収縮で段差や隙間が出やすい点に注意が必要です。稼働を止められる時間が短い現場では、速硬性の補修材が選ばれます。

Q. 樹脂系とセメント系は、どちらがAGV向きですか?

一概には決まりません。付着力や耐薬品性を重視するなら樹脂系、走行再開の早さや施工の手軽さを重視するなら超速硬のセメント系が目安です。

Q. 補修材の選定で、最初に確認することは何ですか?

補修する場所(深さ・範囲)、止められる時間、下地の状態、AGVの走路条件の4つです。

まとめ

AGV対応の床補修材は、種類によって硬化の速さ、付着性、施工性が大きく異なります。
止められる時間、補修の場所、下地の状態、AGVの走路条件から逆算して選びましょう。稼働を止められない部分補修なら、超速硬セメント系が有力な選択肢です。

マッハコンは、施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能で、3時間でコンクリート以上の強度を発揮する、床の欠損補修用の超速硬高強度補修材です。
製品の詳細は、ヤブ原産業のマッハコン製品ページをご覧ください。

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