最近フェンスや門柱を設けない「オープン外構」が注目されています。
家の第一印象を決める外構部分です。
オープン外構は狭い敷地でも広く見せられることや、防犯性が高いなどのメリットがあります。
一方で、通行人や近隣の家からの視線が気になるというデメリットもあります。
そのデメリットを補うために「目隠しフェンス」を設置する方が増えています。
今回は、目隠しフェンスのメリットや種類について見ていきましょう。
目隠しフェンスとは?
一般的なフェンスと言えば、敷地を囲むようにして設置しますよね。
これに対して、目隠しフェンスは目隠しをしたい場所にのみ設置します。
たとえば、リビング窓の前や浴室窓の前、玄関前などです。
視線を遮ることが目的なので、目隠しフェンスの高さは「1.8〜2m」程度のものが多いです。
目隠しフェンスを設置するメリット
目隠しフェンスを設置すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
プライバシーを確保することができる
目隠しフェンスを設置するときの一番のメリットは、「プライバシーの確保ができる」ことです。
近年、土地価格の高騰に伴い、狭小住宅も多く見られます。
その場合、敷地を広く見せたり、駐車をしやすくするためにオープン外構にする家がほとんどです。
一方で家の前面道路の人通りが多い場合や、隣家との距離が近い場合には、どうしても人の視線が気になってしまいますよね。
視線が気になるがゆえ「せっかく南向きリビングなのに一日中カーテンを閉めたまま」なんてことも。
そんなときに目隠しフェンスを設置すれば、視線のストレスからも解放されます。
フェンスよりも費用を抑えられる
敷地に沿って設置するフェンスよりも、目隠しフェンスの方が費用を抑えられます。
理由は、設置する範囲が少ないからです。
サイズも規定サイズのもので隠せることがほとんどなのでオプション価格がかからないことがほとんどです。
したがって室内の目隠し目的であれば、目隠しフェンスで十分でしょう。
軽量のものであれば自分で設置できる
目隠しフェンスにはさまざまな素材があります。
そのなかでも樹脂素材は薄型で軽量なので、自分で設置することも可能です。
自分で設置すれば、施工費用がかからないため、さらに費用を抑えることができます。
ただし、フェンスは地面と垂直に設置しなければ、見栄えが悪くなってしまいます。
高さが2mを超えるフェンスの場合は、設置にコツがいるので素人が設置するのは難しいかもしれません。
防音や採光などに特化した種類がある
視線を遮るために設置することが多い目隠しフェンスですが、目的別に特化した製品もあります。
たとえば、近隣の生活音が気になる方は防音に特化したフェンスがおススメです。
リビング前や室内前など、目隠しもしつつ日光を取り入れたい方は採光性のあるものを選んでください。
設置する目的によって特化したフェンスを選べば、生活がさらに快適になります。
目隠しフェンスの素材
目隠しフェンスには、さまざまなメリットがあることがわかりました。
素材や形状などの、バリエーションが豊富なこともメリットと言えるでしょう。
ここでは、目隠しフェンスの素材の特徴を説明します。
耐用年数を重視するなら樹脂素材
樹脂フェンスは軽量、薄型なことが特徴です。
木製の柄が多いことから「人工木フェンス」とも呼ばれています。
木製に比べると耐用年数が長く、メンテナンスフリーで腐食する心配もありません。
汚れが気になるときには、水をかけるだけでキレイになります。
ただし、木製と比べると費用は高くなってしまいます。
しかし木製はメンテナンスが必須です。
ランニングコストは樹脂フェンスのほうがいいのですが、初期費用が高くなってしまう点は、やはりデメリットと言えるでしょう。
耐久性を重視するならアルミ素材
アルミ素材のフェンスはサビによって腐食することなく、耐久性に優れていることが特徴です。
見た目もスタイリッシュなので、モダンやシック、シンプルなど、さまざまな家に合わせることができます。
最近では、アルミの上から木製塗装を施したものも発売されるなど、バリエーションが豊富なこともメリットです。
しかし木製や樹脂素材と比べると、費用は一番高額になってしまいます。
また、現場でのカットが難しいので、デザインの融通は効きにくい素材です。
木の温かみがほしいのなら木製
木製のフェンスは現場でカットができるので、デザインの自由度が高いことが特徴です。
費用も樹脂やアルミと比べると抑えることができます。
ですが、なんといっても木製の一番の魅力は、木の温かみを感じられることです。
樹脂やアルミでは出せない自然な木目は、家の雰囲気を柔らかくしてくれます。
しかし、木製は定期的なメンテナンスが必要です。早いものだと1年で腐食したり、変色したりしてしまいます。
キレイな状態を保つためには、塗装や交換などの定期的なメンテナンスが必要です。
まとめ
目隠しフェンスは、視線を遮りたい場所にのみ設置できるのでとても便利です。
部分的なので費用も抑えられ、必要な視線は残しておけるので防犯面も安心ですよね。
オープン外構にしたがゆえに人の視線が気になっている方は、この機会に目隠しフェンスを設置してみてはいかがでしょうか。