「補修したのに、すぐに欠けた」「補修跡が新しい段差になった」「補修材がはがれた」。
AGVが走る床の補修では、こうした失敗が繰り返されると、走行トラブルと再補修のコストが積み重なります。
本記事では、AGV床補修でよくある失敗を5つに整理し、補修したのに段差や剥離が起こる理由と、防ぐポイントを解説します。

AGV床補修でよくある失敗5選
失敗1. 下地処理が不十分(ほこり・油分・弱い部分が残る)
補修箇所に、ほこり、砂、油分、劣化した表層が残っていると、補修材が下地に付着せず、はがれの原因になります。
水で洗浄し、弱くなった部分を取り除くのが基本です。
失敗2. 下地の水分管理ができていない
セメント系の補修材は、下地が乾いていると、材料の水分が急に吸われて、接着不良を起こします。マッハコンでも、下地をしっかり濡らすことが施工のコツとされています。
一方で、材料によっては、下地を乾燥させる必要があります。製品ごとの施工要領書を必ず確認してください。

失敗3. 現場の条件に合わない補修材を選んでいる
硬化に時間がかかる材料で、通行を早く再開してしまうと、補修箇所が荷重で壊れます。逆に、強度が足りない材料では、すぐに欠けます。
止められる時間と、AGVの荷重を考えて選びましょう。
失敗4. 薄く塗り伸ばして、端部が欠ける・はがれる
補修箇所の端を、薄く伸ばして境目をなじませようとすると、端部が欠けやすくなります。AGVの車輪が、毎回その端を通過するため、特に傷みやすい部分です。
施工厚の管理と、必要に応じて、欠損部の形を整えてから補修することが大切です。

失敗5. 周囲との高さ合わせが不十分、または硬化前に通行させる
補修材を盛りすぎたり、充填が足りなかったりして、周囲との高さが合わないまま硬化すると、新しい段差になります。
硬化が終わる前に通行を再開した場合も、補修面が荒れたり、凹んだりします。
| 失敗 | 主な原因 | 防ぐポイント |
|---|---|---|
| はがれる | 洗浄不足・水分管理の不備 | 洗浄、弱部の除去、下地の湿潤/乾燥管理 |
| すぐ欠ける | 強度不足・端部が薄い | 材料の選定、施工厚の管理 |
| 段差になる | 高さ合わせ不足 | 充填量と、均しの確認 |
| 表面が荒れる | 硬化前の通行 | 通行開放時間の確認 |
| 施工中に固まる | 作業時間の超過 | 混練量と作業時間の管理 |
失敗を防ぐ補修の手順(マッハコンの場合)
マッハコンの施工要領をもとに、失敗を防ぐ手順を示します。
- 洗浄:水で洗い、ほこりや砂を除く。下地は湿った状態にする
- 混練:3kg袋は水360ccで、2分以内に混ぜ終える。一度の混練量は3kg以内(15kg缶の場合)
- 充填:10分以内に充填し、表面を叩いて平らに均す
- 確認:周囲との高さを確認してから、通行を再開する(施工後10分で歩行、20分で車両通行が目安)
補修の失敗を減らす「マッハコン」
失敗2や失敗5を防ぐには、手順が簡単で、短時間で施工を終えられる材料が有利です。
ヤブ原産業の超速硬高強度コンクリート補修材「マッハコン」は、袋のまま練って手で施工でき、作業手順がシンプルです。
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マッハコンの主な特長
- 施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能(気温23℃時の目安)
- 3時間でコンクリート以上の強度が発現し、圧縮強度は76N/mm²(一般的なコンクリートの4倍以上)
- 袋のまま練って、ゴム手袋をした手だけで施工できる(特別な道具は不要)
- 硬化後に痩せない。コンクリートに近い色で、補修跡が目立ちにくい
- エポキシ・ウレタンなどの塗床材や防水材も、後から施工できる
※硬化時間は気温23℃時の目安です。気温によって変化します。施工要領書では、車両通行までの目安を20〜60分としています。
マッハコンの使い方(4ステップ)
- 清掃:補修箇所を水で洗浄し、ほこりや砂を除きます。下地は湿った状態にします。
- 混練:3kg袋は水360ccを入れ、袋の中で手で揉み込んで混ぜます。2分以内に完了させます。15kgペール缶は材料1kgに水120ccで、一度の混練量は3kg以内にします。
- 充填:10分以内に補修箇所へ充填し、表面を軽く叩いて平らに均します。
- 養生:施工後10分ほどで歩行でき、20分ほどで車両が通行できます。
注意点として、マッハコンは床専用です(壁・天井には使えません)。混練後に放置すると、硬化反応の熱で60℃近くまで上がるため、取り扱いに注意してください。余った材料は産業廃棄物です。
製品の詳細は、ヤブ原産業のマッハコン製品ページで、カタログや施工要領書、組成・試験成績表をご覧いただけます。
補修方法の種類や、補修材の選び方については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
https://yabu-sen.com/agv-floor-repair-methods
https://yabu-sen.com/agv-floor-repair-material-3types
よくある質問
Q. 補修材が、すぐにはがれるのはなぜですか?
多くは、下地の洗浄不足や、下地の水分管理の不備による接着不良です。弱い部分の除去や、ほこり・油分の除去も重要です。
Q. 補修後に段差ができるのはなぜですか?
周囲との高さ合わせの不足、材料の収縮、硬化前の通行などが原因です。補修後は、直定規で高さを確認してください。
Q. 失敗を防ぐために、最も大切なことは何ですか?
下地処理と、材料の使用条件(混練時間・可使時間・気温)を守ることです。施工要領書の手順どおりに作業してください。
まとめ
AGV床補修の失敗は、下地処理、水分管理、材料選定、端部の処理、高さ合わせと通行開放のタイミングに集約されます。
施工要領書の手順を守り、補修後に周囲との高さを確認してから、AGVを走らせましょう。
マッハコンは、施工後10分で歩行、20分で車両通行が可能で、3時間でコンクリート以上の強度を発揮する、床の欠損補修用の超速硬高強度補修材です。
製品の詳細は、ヤブ原産業のマッハコン製品ページをご覧ください。
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