戸建て住宅の基礎は、建物の重量を支えている重要な構造です。
しかし、さまざまな理由でひび割れが生じることがあり、これを放置すると、いずれ建物の強度に影響を与えることにもなりかねません。
よって、長寿命化を図るためにも、適切な方法で早期に補修することが重要になります。
また、ひび割れを補修した後には、できるだけ美しく仕上げたいものです。
そこで今回は、戸建て住宅の基礎ひび割れを適切に補修する方法と、美しい仕上げを実現するための材料をご紹介したいと思います。
危険なひび割れの基準について
戸建て住宅の基礎など、コンクリートのひび割れは、決して珍しい現象ではありません。
コンクリートの乾燥収縮、中性化、地震など、さまざまな要因でひび割れは発生することがあります。
しかし、同じひび割れでも、危険性の高いものと低いものがあり、低いと判断できる場合は急いで補修する必要はないとされています。
危険性の高いひび割れと低いひび割れの基準となるのは、以下の通りその大きさです。
・危険性が高いひび割れ:幅0.2mm以上
・危険性が低いひび割れ:幅0.2mm未満
幅が0.2mm以上のひび割れが見られる場合は、漏水量が急速に増大して鉄筋を腐食させることに繋がるので、早めに補修する必要があります。
一方、幅が0.2mm未満のひび割れは、ヘアークラックといい、すぐに補修する必要はないとされています。
ただし、時間の経過とともに大きくなることもあるため、経過観察を継続しておくことが重要です。
戸建て住宅の基礎ひび割れを補修する方法
戸建て住宅の基礎にひび割れが見られる場合、適切な方法で補修することが重要です。
ひび割れを補修するには、いくつかの方法がありますが、今回は弊社の『SSSボンド』を使った補修方法をご紹介いたします。
SSSボンドとは
SSSボンドとは、カートリッジタイプの注入用エポキシ樹脂のことです。
戸建て住宅の基礎ひび割れ内へSSSボンドを注入することで、コンクリートを一体化することが可能となります。
また、ひび割れ補修は、その規模によって使用するエポキシ樹脂の粘度を変えることが重要なポイントです。
規模の小さいひび割れには柔らかい樹脂が、そして規模の大きいひび割れには少し固い樹脂が適しています。
そこで、ひび割れ補修を効率よく行える材料として、『YSひび割れキットA』と『YSひび割れキットB』を用意しています。
これらは、ひび割れの大きさにより使い分けることで効果を発揮しますが、その違いは以下の通りです。
・YSひび割れキットA:幅0.2~1.0mmまでのひび割れ
・YSひび割れキットB:幅1.0mm以上のひび割れ
自動式低圧樹脂注入工法について
自動式低圧樹脂注入工法とは、注入器具を使用し、圧力を加えながらじっくり時間を掛けてエポキシ樹脂を基礎のひび割れ内に注入していく方法です。
エポキシ樹脂を低圧で注入することで、奥深くまで入り込み、硬化後には確実に一体化を図れるようになります。
なお、施工方法については、『SSSボンド工事ガイド』を参考にしてください。
戸建て住宅の基礎ひび割れ補修後のおすすめ仕上げ塗材
戸建て住宅の基礎ひび割れを補修した後は、塗装することで美しい仕上がりを実現できます。
ひび割れ補修後の仕上げとしておすすめする3つの塗材をご紹介いたします。
・ニューアールダンテ:フジワラ化学
・ファンデーションコート:秩父コンクリート工業
・ハウスシューズ:竹屋化学研究所
ニューアールダンテ:フジワラ化学
ニューアールダンテは、フジワラ化学が提供する石目調仕上げ塗材です。
ローラーと特殊ヘラを用いて施工することや、アクリルシリコン塗料で高い耐候性と低汚染性を実現できることなどがおもな特長となります。
ファンデーションコート:秩父コンクリート工業
ファンデーションコートは、秩父コンクリート工業が提供する仕上げ塗材です。
弾性タイプでヘアークラックに追従できることや、モルタル刷毛引きに近い仕上がりを実現できることなどがおもな特長となります。
ハウスシューズ:竹屋化学研究所
ハウスシューズは、竹屋化学研究所が提供する仕上げ塗材です。
水の吸い上げ、エフロの防止ができることや、アクリルシリコン塗料で高い耐久性と耐候性が期待できることなどがおもな特長となります。
まとめ
戸建て住宅の基礎は、さまざまな原因によりひび割れが発生します。
危険なひび割れである場合は、症状が悪化しないよう、適切な方法で補修することがきわめて重要です。
基礎のひび割れ補修を行う場合は、手軽に使え、高い効果が期待できる弊社の『SSSボンド』をぜひ検討してみてください。