「左官塗りとパテ塗り」 2つの違いについてわかりやすく解説

[著]
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左官塗りとパテ塗り、どちらもコテを使って作業をしますが、どんな違いがあるかご存知ですか?

「左官塗り」とは、コテを使ってモルタルや漆喰などの塗壁材を壁塗りすることです。壁塗りをする前には、「パテ塗り」をして下地処理や傷を補修します。

つまり、どちらも左官工事に含まれている作業です。

少し混乱しがちな2つの作業。今回は、左官塗りとパテ塗りについて詳しく説明し、左官塗りとパテ塗りの使い分けについても説明していきます。

左官工事と塗装工事の違いについて

左官

冒頭では、「左官塗り」と「パテ塗り」はどちらも左官工事に含まれる作業だと説明しました。しかし、パテ塗りは左官工事だけではなく、塗装工事の際にも行います。

では、左官工事と塗装工事にはどんな違いがあるのでしょうか。

左官工事は冒頭でも説明した通り、モルタルや漆喰などの塗壁材をコテやヘラなどを使って、模様を描きながら塗り上げていく作業のことです。

左官工事で使用される塗壁材は漆喰や珪藻土などの「自然由来」のものが多く、シックハウス症候群を防ぐ効果があります。また、環境にも優しいことから近年注目されている壁材です。

塗装工事では、液体の塗料を使って主に外壁や屋根などを塗ります。塗装は室内にも施工可能ですが、塗装は外壁や屋根に行うことが一般的です。塗装の際には、ローラーやスプレーを使うので、左官工事とは使用する道具も異なります。

また、塗装することによって紫外線や雨水などから外壁を守り、家を長持ちさせることができます。近年では、断熱塗料や光触媒塗料、遮断塗料などの特化型の高性能の塗料もあり、今後の新製品の開発にも期待できそうです。

パテ塗りについて

左官

パテ塗りは、左官工事や塗装工事の際にとても重要な作業です。ここでは、パテ塗りについて詳しく説明します。

 「パテ」が用いられるのは建築業界だけではない

パテ塗りは建築用語だと思われがちですが、自動車の板金修理や模型の造形の際にも「パテ」という用語が使われます。

建築業界では壁の継ぎ目を埋める作業や、穴が空いた部分や亀裂が入ってしまった部分を補修する際に「パテ塗りをする」と言いますよね。

自動車の場合はぶつけて凹んでしまった部分を補修する際に、穴埋め「パテ」をします。

 パテはペースト状の充填材のこと

パテは英語で「putty:白亜などを亜麻油などで解いたセメント状のもの」です。先ほども説明したように左官工事や塗装工事、自動車の補修など、多くの作業場で使用されます。

また、パテと一口に言ってもさまざまな種類があります。

・ラッカーパテ
・石膏パテ
・炭酸カルシウムパテ
・瞬間接着パテ
・2液混合パテ(エポキシパテ・ポリエステル)

このように、パテにもさまざまな素材のものがあり、用途によって使い分けられています。また、パテは基本的に「上塗り・中塗り・下塗り」の3度塗りですが、2度塗りしか必要ないものもあります。

下地処理や傷の補修時に使用される

パテ塗りがされるのは、新築時の下地処理や改修時の傷の補修です。新築時には壁面の石膏ボード同士の間に継ぎ目ができています。この継ぎ目をパテで埋めて、角の部分もパテで隙間ができないように壁同士を一体化させます。

下地処理はとても大切な作業です。この作業がきちんとできていないと、壁紙を貼ったあとに壁紙が一部分だけ浮いてしまったり、凸凹になってしまいます。

改修時も同じです。穴が空いていている状態や亀裂が入っているまま壁紙を貼ってしまうと、また同じ部分が凹んでしまいます。そのため、パテでしっかりと補修し、壁を平らにしておくことが大切なのです。

左官塗りとパテ塗りの使い分け

左官

下地処理のなかでも重要なパテ塗りですが、パテ塗りが不要な場合もあります。ここでは、左官塗りとパテ塗りの使い分けについて説明します。

改修時に壁紙に段差があればパテ塗りが必要

壁紙の改修時、既存の壁紙を剥がしても壁一面が平らになっていれば、基本的にはパテ塗りは必要ありません。新しい壁紙を貼り付けるだけで改修完了です。

しかし、壁紙を剥がしたあとに少しでも段差ができていたら、パテベラを使って薄くパテ塗りをしなくてはなりません。段差を埋めないまま壁紙を貼ってしまうと、施工後に段差になっている部分が浮いてしまうからです。

コンクリート造の改修であればパテは不要

コンクリート造の改修であれば、パテ塗りは不要です。コンクリート造に穴が空いたり亀裂が入ってしまった場合、モルタルを使って穴や亀裂を埋めます。また、個人で補修する場合には、コンクリート専用のひび割れ補修剤を使って隙間をふさぎます。

まとめ

左官塗りとパテ塗り。どちらもコテやヘラを使って作業しますが、左官塗りは塗壁剤を塗る作業、パテ塗りは塗壁剤を塗る前に下地を整える作業だとわかりました。

改修時に壁に段差や穴があいている場合はパテ塗りが必要ですが、平らになっているのならばパテ塗りは必要ありません。

左官塗りは仕上げ作業、パテ塗りは塗壁剤を塗るための準備だと覚えておきましょう。

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